フィギャーノート開発者のウーシタロさん曰く、「フィギャーノートの効果はすでに実証されているが、その普及においては指導員の質が大切です。」
指導員にとって重要なことは、音楽の知識ではなく、障害を理解していること、単にフィギャーノートを教えるのではなく、対象者がどのように音楽を捉えているのか、彼らが楽器を演奏し、音楽を理解することにどのような困難があるのかをよく理解した上で、選曲を考え、指導方法を展開する能力が必要です、しかも障害は千差万別であるから、個人への対応もできなければならない、とおっしゃっています。
本当にその通りです。
しかもそれはそう簡単ではなく、多くの療育に共通するでしょうが、どんなに事前に情報を得て綿密に下準備をしても、思いがけないつまずきに「あ〜そうだったか〜」と修正に向かわねばならないことだって少なくありません。
今回は都下の特別支援学級で4日間コースの指導を依頼されたメンバーのセッションを、スタッフたちが見学参加させて頂きました。
学校という場はさらに独自のルールがたくさんあって、部外者にはわかりづらい面が多々あります。
環境の理解も支援を考える上では重要な要素なので、見学を受け入れて頂ける学校、学級はありがたいです。
たくさんの学びがありました。
この日はキーボードをたくさん積み込んで伺いました。
キーボードなど学校には山ほどあるのですが、卒業式の練習シーズンで他の学級が使ったり、体育館練習などで移動されていて確保できない可能性があるということで、万一の為に持参しました。
高学年グループは「コード奏」=「アルファベットで音楽を奏でる」新鮮な体験に興味深々でした。
低学年グループは、誰一人欠けることなく全員がピアニカで「かもつれっしゃ」を独奏できるようになったことがとってもうれしかったようで、互いを賞賛しあっている姿がキラキラしていました〜★