フィギャーノートは知的障がいでオタマジャクシを読めない人の為に開発された形象色音符ですが、障害に限らず一般の方でも楽譜をぱっと見て演奏するのは簡単なことではありません。オープンデイは障害の有る無しに関わらず多くの方がフィギャーノートに触れ、気軽な音楽活動のヒントや、楽譜を読めない方との活動に役立てて頂きたい、との思いで開催しています。
今回も色々な方が足を運んで下さいました。たまたま隣にいた子と一緒に演奏チャレンジしながらなかよくなっていく子どもたちの姿が印象的でした。
ミニワークショップは、スタッフの音楽療法士を中心に、リトミック、手遊び、ハンドベル・トーンチャイム演奏、歌などを楽しみました。ハンドベルは英語の歌「フレールジャック」(ぐーちょきぱーのうた)にも挑戦しました。
読みの苦手さを持つ6年生は、リコーダーを持参してきました。お母さん同伴では「恥ずかしい」と1人で来たそうです。
「うまくできない君はやらなくていい」ではなく「自分がうまくやれる方法を知りたい」のですよね。
会場の一角でレクチャーと練習をしました。15分程で6年生の教科書課題も吹けるようになりました。
やったね!と喜んだのもつかの間、
「でもこれから憶えないと・・・」
運指もスムーズにできないから、たくさん練習しておかないと授業ではついていけないそうです。
人一倍努力している彼の苦労が報われるような楽しい演奏体験をなんとかしてほしいと願います。